当施設では、スタッフ全員が認知症改善のプロとして利用者様の治療にあたっております
ケース1 認知症症状対応室 CACチームの対応
利用者様が生きていることを嬉しいと感じ、明日も頑張ろうと思えるように、自己実現と存在価値を実感できるように努めています。
会話・行動対応法の具体的対応については、ケース記録を見て、既住歴・現病歴を含め、その方の生きて来られた生活史を振り返り、その方のお気持ちになっての対応を心がけます。
現代も資格社会ですが、現在も入所中の2名の女性利用者様は病院で看護助手をされていたそうですが、看護師への憧れが強かったようです。助手をされていたようですが、看護師をされていた過去になっています。
「私が看護師だった時にはね、」とイキイキした表情で話してくれます。
「優しい看護師さんに、利用者さんは助けられたね。」と声をかけると嬉しそうな表情を見せてくれます。
また、もう話すこともできなくなっている利用者様もいらっしゃいます。季節の中で、自分も感じ、その方も感じたであろうと思うようなことを伝えたり、大好きだった曲などをお聞かせすると、心の奥に届くようで、何かを話そうと、口を動かしたり、指先をせわしなく動かしたりします。
こんな対応を繰り返しているうちにまた来ますねと伝えると頷いてくれるようになりました。
こんな経験は、感動とともに自分自身の自己実現にもつながっています。